このページは静岡市静岡医師会の所属医師が提供する情報です。
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コンタクトレンズが危ない
我が国のコンタクトレンズ装用者は1,000万人以上で、現在も増え続けていますが、多くの人が知らない間に目の病気を起こしています。
コンタクトレンズを長く装用していると、くろ目(角膜)が酸素不足になるため、角膜を透明に保つ細胞が減ったり(角膜内皮障害)、角膜に酸素を送る血管が角膜の周りに出現します(角膜周辺部への血管進入)。
コンタクトレンズを付けたり、外したりするときに角膜はいつも小さなキズを受けており、このキズからばい菌が角膜に入ると化膿します(角膜潰瘍)。コンタクトレンズが汚れると、いつも触れている上まぶたにアレルギー反応を起こします(巨大乳頭結膜炎)。
コンタクトレンズ装用者はコンタクトレンズをすればよく見える方々ですが、コンタクトレンズが原因で眼障害を起こしては本末転倒です。
・目に見えない酸素欠乏
・角膜内皮細胞を減らさない方法
・こわい角膜潰瘍
・増えている巨大乳頭結膜炎
・いいコンタクトレンズを選ぶには
・コンタクトレンズを装用してはいけない時
・コンタクトレンズ装用の6大原則
コンタクトレンズをやめて、メガネにするのが一番。次にコンタクトレンズをなるべく短時間にしてメガネを併用する。寝ている間は涙が分泌されず、瞼も閉じているので、目は低酸素状態ですから、どんなコンタクトレンズでも寝る前に必ず外す。
コンタクトレンズの障害で最も重症なのは角膜潰瘍です。角膜内部に病原体が進入することで角膜感染を起こし角膜穿孔したり、瘢痕治癒しても角膜が白濁して角膜移植術を必要とすることもあります。これらは視力障害という後遺症を引き起こします。緑膿菌・アカントアメーバー・ヘルペスウイルス、どれも重症で一度経験すれば二度とコンタクトレンズは使いたくなくなるでしょう。これらは正しいケアが守られていない(例えば汚染されたケース、水道水の誤用)、正しい装用方法が守られていない(例えば使用期限を越えたレンズ、長時間の装用)、異常を感じてもコンタクトレンズの装用を続けた場合などに発症します。今まで無理しても大丈夫だったとしても、おこってしまったら100%使う人の責任による障害なのです。後悔する前に正しい装用方法を確認し、定期検診を受けましょう。検診の時期はレンズの種類や眼の状態によって異なりますがソフトレンズは3ヶ月〜6ヶ月、ハードレンズは6ヶ月に1回が平均的に必要な期間と考えます。
コンタクトレンズについた汚れはゆっくりと眼瞼結膜(上まぶたの裏)に障害を引き起こし、乾きやすい、眼脂(目やに)が増えてくる、ごろごろする、かすむ、レンズがずれるといったアレルギー症状が出現してきます。コンタクトレンズのケアが不十分なために汚れが蓄積したり、眼にあっていないレンズやケア用品が原因だったりします。汚れにくさもコンタクトレンズの性能のひとつといえます。汚れにくい眼にあったコンタクトレンズとケア用品を選択し、ケア方法についても検診時に指導をしてくれる眼科医を選択しましょう。
コンタクトレンズの開発の歴史は酸素透過性との戦いであったといえるかもしれません。医学の進歩とともにコンタクトレンズも進歩しています。常に現時点での最も安全なレンズを選択するのが一番です。コンタクトレンズの性能は価格では表現できません。ハードレンズなら酸素透過性、ソフトレンズなら含水率と中心厚がその指標になります。
眼が痛い時:最初から痛いときはもちろんだめ。はずすと痛い時も角膜に傷ができています。「レンズをのせると痛くなくなったのでのせていた」なんてとんでもない!レンズが自覚症状を消してるだけでその間にレンズの下で傷は悪化しています。
充血している時:黒目の周りに近い充血ほど重症です。レンズをのせればいつも少し赤くなるけれど痛くない、これはコンタクトレンズがあってない証拠です。
目やにが出る時:角膜に細菌感染してしまいます。
レンズをのせるとごろごろする時:レンズにキズ汚れなどの問題あり。
レンズがずれる時:レンズがあってないか、まぶたに炎症ありです。
しょぼしょぼする時:ドライアイと思っている人に眼にあってないレンズやケア用品を使っている人は非常に沢山います。
1.眼科医の検査・処方・装用指導を受ける。
2.決められた装用期間・装用時間を守る。
3.適切なレンズケアを行う。
4.眼科医による定期検診を受ける。
5.常に適切な眼鏡を併用する。
6.眼に異常を感じたらすぐにコンタクトレンズ装用を中止して眼科医の診察を受ける。
